再会、そして新たな出会い
ミャンマープロジェクト2003

The Myanmar Project 2003
Page-1

今までの経緯

■2001年7月
 当NAGANOケナフの会では、東南アジアにおけるケナフの実態視察を主たる目的として、ミャンマーへの視察団を結成いたしました。
海外での豊富な調査経験をもつ勝井徹先生を団長に視察は実行に移され、その視察地のひとつが同国内陸部のサンピャ・チャン・カゥン村でした。
 その際、村の学校で子ども達との交流で、、極めて不十分な教育環境をまのあたりにしました。この学校ではノートをはじめとする文房具が極端に不足していたのです。このような現実を前にして、私達自身で何ができるのかを考えるようになりました。

 当会はケナフを、主として紙の原料と位置づけ、森林保全や環境教育の一環としての側面に重点をおいて活動を続けてまいりましたが、その活動はいづれも世界有数の紙の消費(浪費?)国である日本国内でのことです。それに対し、ミャンマーで見たものは、過去の歴史的経緯や現在の軍事政権による支配の中で、ノートの代わりに石板を使って勉強をする子ども達の姿だったのです。
 スタッフそれぞれが、今まで日本での活動のなかで不鮮明だった部分が、この訪問をきっかけに、はっきりとした課題となって認識されてきました。

 帰国後、訪問したメンバーを中心とした話し合いのなかで、今回の経験をこれで終わらせるのではなく、次につなげていこうという提案がなされました。それは同じアジアに生きるミャンマーの子ども達のためでもあり、同時に私たち自身のためでもあります。そして
1.翌年もミャンマーのサンピャ・チャン・カゥン村を訪問すること。
2.その訪問に向け、ノート・鉛筆など、文房具の寄付や募金を募る活動をすること。
3.一方的な支援にとどまらないように、“交流”のスタンスで臨むこと。例えば、自分達のノウハウである紙すきなど、ケナフの加工作業を通じて、村人と交流ができるのではないか。
といった事が決められ、次年度にむけての準備が始まったのです。

〈2001年/サンピャ・チャン・カゥン村にて〉

■2002年1月
 この年もミャンマー訪問を昨年同様夏に設定し、それに向けて支援の方法が話し合われました。より力強い支援体制とするために、事務局を当会と同じ長野市に置く「グローバル教育支援センター」と話し合いがもたれ、活動主体を同センターとすることになりました。同センターはネパールをはじめとするアジア地域で国際的な教育支援を行ってきた実績があり、そのノウハウとネットワークが、それ以降の活動の大きな原動力となっています。
 そしてこの支援活動はミャンマープロジェクトと命名され、早速文房具の寄付と募金の呼びかけが始まりました。

■2002年8月
 ミャンマープロジェクト2002の総括として、親善訪問団が結成され昨年に引き続きサンピャ・チャン・カゥン村を訪問することになりました。集まった文房具は、14人の訪問団スタッフが手荷物として日本から持ち込み、学校で生徒一人一人に直接手渡すことにしました。これは、現在のミャンマーの社会情勢から考えて、このような方法でないと、支援物質が子ども達に確実に届かないからです。
 ノートをはじめとする文房具は手分けをして持っても1人当たり8キロにもなりましたが、訪問団スタッフの頑張りで、支援していただいた日本の皆さんの真心もいっしょに、確かに村の子ども達に届きました。
 また、単なる物質的な支援ではなく、ケナフの紙すきなどによる子ども達との交流を行ったほか、日本の子ども達が描いた大きな布絵を贈り、子ども達同士が海を越えて気持ちを通じ合うきっかけを作りました。

■2003年1月
 昨年に引き続き、グローバル支援センターを中心にプロジェクトが進行しています。この夏のミャンマー訪問ではサンピャ・チャン・カゥン村の他に、首都ヤンゴン市内の学校も訪問して支援・交流をする方向で準備が進められることになりました。
 文房具は昨夏以降も続々と集まってきています。ただし、ノートは日本から運び込むにはスタッフに付加がかかり、量に限りが出てしまうことや、ミャンマー経済のことも考え、現地購入することにし、募集対象からはずしました。

■2003年4月
 夏に予定されているミャンマー親善訪問に先立って、支援先の調査訪問が行われました。代表3名がミャンマーに入り、ヤンゴンの学校を視察しました。仏教国ミャンマーでは、僧院が子ども達の教育に大きく関わっています。公設学校に通えない子ども達を僧院学校が受け入れているケースが多く、地域住民のボランティアや寄付によって運営されているようです。
 この現地視察をうけ、 この年の支援・交流は、僧院学校に重点をおいて行うこことなりました。学習机のない僧院もあり、集まった募金でヤンゴン市内で学習机を購入し寄付をすることも決められました。

■2003年8月
 ミャンマー親善訪問団が11人で結成され、文房具を携えミャンマー入りしました。今年は、アウンサン・スーチーサンが軟禁されるなど、政情の不安定さが増しており、やや心配もありましたが、今までの経験もあり、無事訪問にこぎつけることができました。今回は長野県塩尻市在住の渡辺和子さんにアドバイザーとなっていただいたために、とてもしっかりとした活動をすることができました。渡辺さんはミャンマーと日本を頻繁に行き来し、ミャンマー語が堪能な上に同国の事情に非常に通じている方です。訪問の受け入れ準備にも大きな力になっていただきました。
 また、日本の学校から学校単位、学級単位で布絵などミャンマーの子ども達に心のこもったプレゼントがたくさん集まりました。




ミャンマープロジェクト2003 概要



◆ 親善訪問事前調査(2003年4月) ◆

《 メンバー 》

青木 正彦 / 青木 陽馬 / 山田 治三 (以上長野市)



《 スケジュール 》
4月7日〜4月12日 ネパール訪問(ネパールプロジェクト)
カトマンズ発-バンコク着
1日目 4月13日 バンコク発-ヤンゴン着
(バンコク泊)
2日目 4月14日 ギャンキン僧院学校(Kyan Kin Monastery)訪問
ミッタワイ福祉施設兼僧院学校(Mettawadi Welfare Centre and Monastery)訪問
(バンコク泊)
3日目 4月15日 ヤンゴン空港発-バンコク空港着
4月16日 バンコク空港発-名古屋空港着


◆ 親善訪問(2003年8月) ◆

《 メンバー 》
(宮城県) 勝井  徹 (長野県) 返町 かずみ
(長野県) 青木 正彦 永井 廉子
青木 礼香 松川 常夫
荒井 愛 鷲尾 智子
井上 久美子 (大分県) 倉重 史子
春原 洋子


《 スケジュール 》

1日目 8月 3日 名古屋空港発-バンコク経由−ヤンゴン空港着
(ヤンゴン泊)
2日目 8月 4日 教育省訪問
ササナ・イェティカ僧院学校(Sasana Yetkhita Monastery)訪問
北オクラパ区38番小学校(North Okkalapa township No.38)訪問
北ドゥゴン区12番小学校(North Dagon township No.12)訪問
タケタ区27番小学校(Thaketa township No.27)訪問
(ヤンゴン泊)
3日目 8月 5日 ヤンゴン発-バガン着
(バガン泊)
4日目 8月 6日 バガン発-サンピャチァンカゥン村着
同村学校訪問
サンピャチァンカゥン村発-バガン着
(バガン泊)
5日目 8月 7日 (バガン泊)
6日目 8月 8日 バガン発-ヤンゴン着
ミッタワイ福祉施設兼僧院学校(Mettawadi Welfare Centre and Monastery)訪問
日本大使館訪問
(ヤンゴン泊)
7日目 8月 9日 ギャンキン僧院学校(Kyan Kin Monastery)訪問
ヤンゴン空港発-バンコク経由−名古屋空港着



◆ 支援状況のまとめ ◆


ミャンマープロジェクト2003でお寄せいただいた文房具類及び寄付金の集計は以下の通りです。
みなさまのご協力感謝いたします。(2003年12月31日現在)
鉛筆 6,304本
シャープペンシル 350本
ボールペン 1,371本
消しゴム 778個
鉛筆削り 84個
募   金 243,958円

*** ミャンマープロジェクト2003にご協力頂いた学校及び生徒の皆さん ****
信濃町野尻湖小学校3年生 長野市東北中学校10組・11組・12組
中野エスペランサFC 長野市裾花中学校3年、土屋由香
中野市南宮中学校 蓑輪町箕輪中学校3年6組
坂市相森中学校内 須坂市フレンドリールーム 長野南高等学校1年、羽生田泉
長野市朝陽小学校6年1組 屋代高等学校2年、北村裕貴
長野市吉田小学校6年1組・2組 ガールスカウト長野県第4団



Page-1 / 【今までの経過】 【ミャンマープロジェクト2003概要】
Page-2 / 【「子ども達との暑い夏」青木正彦】【「ミャンマー旅行記」松川常夫】
Page-3 / 【写真で見るミャンマープロジェクト2003】


>> ミャンマープロジェクト2001レポート
>> ミャンマープロジェクト2002レポート

◆NAGANOケナフの会トップページ
◆ミャンマープロジェクト記録ビデオのご案内